会長挨拶

横手商工会議所青年部 令和6年度会長 髙橋 征宏

【所   信】

 アフターコロナを迎えた現在、私たちを取り巻く社会情勢は混迷を極めています。原油高騰に伴う物価とエネルギーの高騰、増税、少子高齢化、企業の人材確保、災害の激甚化、終わらぬ戦争。これらの課題の解決に向け、世界は前例のない速さで変動しています。私たちは歴史の大きな転換期に生きています。私たちの国、日本が持つ課題はますます深刻です。
 私たちは地域と世界を分けて考えるわけにいきません。また、横手市に暮らす私たちはこの時代、どんなことができるでしょうか。私が考える大きな課題は三つです。

 私たちの住み暮らす秋田県は日本の中でも少子高齢化の最前線にあります。将来、他の先進国や開発途上国も高齢化社会に突入する予測がなされています。世界的に若年層が減り、それによりいつまでも人手不足は解消されません。また、若年世代の負担は年金や医療費、⽼齢の⽗⺟の介護など増加していきます。秋田県はこれらの課題に真摯に向き合っている地域の一つです。

 日本は世界各国の知恵を受け入れ、独自の進化を遂げてきました。例えば、中国から漢字を取り入れ、ひらがなやカタカナに発展させたことに始まり、欧米列強の産業革命に追いつこうとし、それまでの手工業から機械工業化を図りました。その結果、戦後の日本は世界有数の国となり得ました。グローバル化が進んだ現在、進化のお手本となる国は存在しません。今後、発展していくためには全く新たなアプローチが必要です。

 世界的に問題となっているのは平和、食糧、エネルギー問題です。特に日本は食料とエネルギーの自給率の低い国です。しかしながら秋田県に目を向けてみると食糧、エネルギーともに全国平均を上回っています。秋田県は恵まれているといえます。首都一極集中型の社会構造から脱却する、新しい取り組みが求められています。

 私は横手市こそゼロから一をつくるにあたり、世界で最も適した場所ではないかと考えています。最初の課題、人口減の解決策を先頭に立って考えることができます。また、地域特有の文化と資源があり、新しいアイデアにも柔軟な土地でもあります。

 私たちが直面している課題は、最新鋭の技術や過去のお手本を駆使しても解決はきっとできません。それらを凌駕し超越できる圧倒的な熱意が必要です。
 これまで世界情勢について書きましたが、私たち一人ひとりが自分自身を変えていくことがいずれ世界を変えていくと確信しています。ですから、悩んだらまずやってみる、明日やろうと思ったことを必ずやる精神で動いていこうではありませんか。

 私たちYEG の可能性は無限だと声を高らかに叫びたい。先達の伝統を継承し、今を生きる私たちは時代に負けぬよう、地域の希望の魁となるよう、すぐ動こう。答えは行動の中にある。

【 JUST DO IT 】