会長挨拶

横手商工会議所青年部 令和2年度会長 神谷 大介

【所   信】

 2020年、日本のみならず世界中で激震が走っております。2019年末に初めて発生が確認された新型コロナウイルスは、WHOによりパンデミック宣言がなされ、日本を含めた世界各国への影響が出ており、日本においてはオリンピック・パラリンピックの延期が発表されました。誰がこのような世界を予想していたでしょうか。わたしたちは望むと望まざるにかかわらず、変化に対応し、乗り越えていかなければならない局面を迎えております。

 新型コロナウイルスの影響はここ横手にも及んでおります。感染者の報告、小中高等学校の休校に伴う家庭環境・地域環境の変化、マスクや除菌グッズ等衛生商品の不足、そして自粛要請に伴った地域経済の機会損失など、生活が一変するような事態となっております。

 このまま我々は黙ってこの状況をやり過ごしていれば良いのでしょうか。9年前の3.11東日本大震災を我々は経験し、日本YEG、東北YEG、そして秋田県青連の力を結集し一歩一歩乗り越えてまいりました。一企業の力は小さいかもしれない、しかし、多くの仲間がいるYEGだからこそ、この脅威を乗り越え、更に自企業を発展させる機会に変えることが出来ると信じております。

私が入会するきっかけをくださった先輩の言葉に「参加しなければ会の意義は見つからない。意義を見つけるのは自分自身だ。」というものがあります。その言葉を胸にこの状況下を乗り越えるべく、横手YEGメンバー同士支えあいながら、それぞれの一歩がピンチをチャンスに変換出来る一年にしたいと考えております。

 横手YEGが発足してから今年で25年、地域社会の健全な発展を図る商工会議所活動の一翼を担い、様々な事業を行ってまいりました。先輩たちが時間と労力を注いできた事業を更に一歩先へ進めるべく、令和2年度は次の通りの事業を行ってまいります。

 今年で8回目を数え、出場者、関係者を合わせると1,000人を超える大会となった「YOKOTE Dream Cup 小学校低学年スポーツ大会」。「子どもたちを怒らない」をたったひとつのルールとして掲げ、低学年から試合を経験出来る機会になっております。YOKOTE Dream Cupが小学校低学年のオリンピックとなることを目指し、様々な団体と協力しながら子どもたちへの専門的なケア、サポートを推進してまいります。

 ジュニアエコノミーカレッジでは小学校高学年を対象として、起業体験プログラムを通じた自ら決め行動できる人材の育成を行います。昨年より導入した子どもたちと横手YEGメンバーによる1泊2日の合宿プログラムは、子どもたちの自発的な考え方を育むとともに、別学区の子どもたち同士の交流も生まれ、我々にとっても多くの学びがあった事業となりました。今年は昨年度事業の検証を元に、一人でも多くの子どもたちが商売の楽しさを得られるようサポートしてまいります。

横手YEGでは昨年度より政策提言を行うための事前準備を進めてまいりました。湯沢YEGと大曲YEGから講師を迎え、オープン委員会を開催し、商工会議所青年部のあり方、それに伴う政策提言の事例や提言方法を学びました。今年は政策提言の目的である、よりよい地域づくりのために、行政、商工会議所と情報を交換する場を創出し、互いに協力できる体制を作ります。

自企業の発展を図るための専門的な講師例会を行ないます。IoTの進化、取り巻く税制の変化、キャッシュレス社会への対応など、今後はさらに世界の潮流に目を向ける必要があります。知識を得るだけではなく、その知識を実行に移すことのできる講師例会にしてまいります。同時に、地域経済をより理解し、将来的な人材の確保を行う場として「横手産業まつり」の実施を検討するため、他地域の先進的な事例を現地調査にて学びます。

 これまで横手YEGは4度台湾の地へ赴き、交流事業を行ってまいりました。今年は節目となる5年目です。これまでの文化交流やワークショップで得た知見と、4年間で培ってきた人脈を通じ、今年は商品開発等の形に残る事業を行いたいと考えております。

 秋田県青連は令和4年度の日本商工会議所青年部 第42回全国大会あきた大会招致に向けて動いております。開催が決まれば、ここ横手の地でも分科会の企画運営を行うチャンスが出てきました。それに向けた会員増強はもちろんのこと、全国大会への積極的な参加をするとともに、分科会開催のためには地域の歴史、経済、風土などをより知っておかなければなりません。これらを各メンバーがビジネスチャンスと捉え、地域における自企業の役割をしっかり果たすことで更なる一歩を踏み出すことが出来ます。

最後に、事業計画の変更、修正などが予想され、舵取りが難しい一年になるのは間違いありません。しかし、自分一人、一企業では成しえない事も、横手YEGのメンバーが支え合えば大きな成果を得ることが出来るはずです。そして、その一人一人が勇気を振り絞り一歩前へ踏み出すことで、新たな世界を共有できると私は信じています。Take a step forward「さあ皆で一歩新たな世界へ踏み出しましょう!」。